デザイン、および会社案内の考察
型を崩す
長くデザインの仕事をしていると自分の型というものができてきます。
さまざまな経験を積み、「こんな時はこういうふうにすればいいんだ」という思考パターンが出来上がってくるのでしょう。
そんな型ができてくると、仕事は非常にはかどります。
どんなものに仕上げようかと手探り状態で進めていくのとは違い、最終場面にたどり着くまでの道が開けているので、あとはただ歩んでゆくだけでいいのです。
このような経験をもとにした効率性は、仕事を遂行する上ではたいへん重要ですし、これなくしてはいつまでたっても一人前として扱われることはありません。
しかし、常に型を利用して仕事ばかりしていると、思考停止に陥ってしますのも事実です。
一旦できあがった型を使って仕事をすることは、楽です。
頭を悩ませることなく、決まったマニュアルに沿うだけでいいのですから。
デザインの仕事でこればかりに頼っていると、いつのまにか飽きられてしまい、自分でもデザインが楽しくなくなってきます。
人は新しいことに挑戦するとき、これまで使っていない思考を巡らせます。
使っていない筋肉に負荷をかけると筋肉痛になるように、脳も同じではないでしょうか。
普段と違った頭を使うことで、脳力は鍛えられるのだと思います。
常に成長を志し楽しんでデザインをするためには、「型」を利用しつつ、それでいて「型を崩す」気持ちを温めながら、これまで自分がしたことがない表現を探ることが大切なんだと思っています。





