デザイン、および会社案内の考察
会社の「夢」に共感を
中小企業の会社案内を作成するには、経営者自身が先陣を切って作り上げることが大切だと昨日の記事に書きました。
そして、いざ会社案内が完成しました。
経営者のビジョン、会社の理念が明確に表現され、お客様にいかなる価値を提供できるかも顧客視点でしっかりと打ち出されています。
「素晴らしい会社案内を作ることができた。」
「これで今まで以上に積極的に営業活動が展開できるぞ。」
「さぁ、みんな、がんばって営業に行ってきてくれ!」
いえいえ、その前にまだ大切なことがあるんです。
社長一人で営業活動をしているのなら、すぐに飛び出していけばいいでしょう。
しかし、営業マンを雇い、彼らに営業活動を任せているなら、彼ら全員に伝えなければならないことがあります。
それは、会社のビジョンと理念です。
営業マンに売上目標とノルマだけを与えれば、ガツガツ仕事をしてくれるでしょうか。
営業マンに限らずすべての社員に対して、役割を与えるだけで彼らは喜んで仕事をこなしてくれるでしょうか。
十分な給料を払ってあげれば、みんながやる気を出して積極的に仕事をしてくれるのでしょうか。
私はそうは思いません。
人は金銭のためだけに働いているわけではありません。
仕事を成し遂げた達成感。そして、自分のやってきたことが誰かの役に立っていると実感したとき、人は大きな充実感と喜びに満たされます。
そんな「やりがい」を持って仕事をしてもらうには、彼らに「夢」を抱いてもらわなければなりません。
そして、会社として目指すべき将来像(ヴィジョン)、それを達成するための志しと組織を律する基準(理念)を明確に伝えることが、彼らの「夢」を育む下地となるのです。
会社という組織が持つビジョンが、そのまま社員個人の「夢」と完全に重なることはありません。
当たり前ですよね。人にはそれぞれの価値観があり、希望も目的も三者三様なのですから。
しかしそれでも、会社の「夢」に共感を得てもらうよう努力しなければ、組織力を高めゴールに向けて突き進むことはできません。
多くの社員が会社の「夢」に共感を抱いてくれたとき、会社は大きな原動力を得て加速することができるのです。
会社の「夢」に少しも共感を持たない営業マンが、自社について何が語れるでしょうか。
会社に信頼を寄せていただくために渡す会社案内を、自社について語れない営業マンが渡したところで、いったいなんの足しになるでしょうか。
会社案内は、渡しただけで信頼が得られるというような、強力な営業効果のあるツールではありません。
本気になって会社をアピールできる営業マンがいてこそ、会社案内はその効果を発揮するのです。
いちいち理念を語らなくとも、会社案内に書いてあるんだから社員のみんなも分かってくれるだろうと思ったら大間違いです。
伝えようとしてもなかなか伝わらないのが、会社の理念なのですから。
ではどうすればいいのか。
それには、まずもって社長自らが「夢」を語ることでしょう。
何度でも、何度でも。





