デザイン、および会社案内の考察
スタンダードが秘めるもの
グラフィックデザインにも流行があります。
広告、チラシ、ダイレクトメール、パンフレット、そして会社案内にも。
根本的な表現手法、特にマーケティング的なアプローチの仕方にも流行はありますが、これからお話しするのは、デザインの装飾的な面における流行についてです。
一昔前、さまざまな業務にパソコンが導入される前には、デザインの現場でも多くの仕事が手作業で行われていました。
直線や曲線を描くためには、ペンと定規を使っていたんです。
それが今では、コンピューターを使うことで、複雑な曲線すら簡単に描くことができるようになりました。
コンピューターの進化により、とても手作業では描けないような、あるいは、描けるとしても膨大な時間と労力を必要としていたものが、いとも簡単に表現できるようになったのです。
デザインの現場にMacintosh(Mac)が導入されるようになり、多くのデザイナーが「Macだから描き出せるデザイン(装飾)」をこぞって生み出しました。
生み出されたデザイン(装飾)は、あっというまに広がり、あらゆるところで見かけるようになりました。
いちばん目にしたものは、「立体表現」です。
文字や、オブジェクトを3Dのように表現するものです。
みなさんもよく目にしたはずです。
パンフレットだろうとチラシだろうと、どんなものにも3Dが氾濫しました。
パソコンのボタンひとつ押すだけで描くことができるので、どんなに初心者デザイナーだろうと、簡単に描くことができるのです。
デザインの現場でMacを使うことが一般的になってから、この「3D」の氾濫が数年間続きますが、今ではその時ほどたくさん目にすることはなくなりました。
「3D」が良くないと言ってるわけではありませんよ。
3Dを用いることで効果的な表現をしているデザインも多くありますし、私だって使うことがあります。
ただ、「流行」を経たものなので、使い方に気を付けないとダサくなります。
ケミカルウォッシュのジーパンと同じことです。
(知らない人もいるかも。。。)
一つ言えるのは、アナログ時代のデザインを今見ても、すごくカッコイイものがたくさんあるということ。
そんなカッコイイものに共通するのが、「流行」にとらわれていない、スタンダードな表現をしているということなんです。
スタンダードでありながら、洗練されたデザインには、時代を超えたかっこよさがあるんですよね。





