デザイン、および会社案内の考察
視点をぼかさないで
中学生の頃、テスト勉強の際に教科書やノートの重要部分に赤のマーカーを引くことは、みなさん経験されましたよね。
マーカーを引きながら読んでいると、気がつくと教科書が真っ赤になっていたことありませんか。
あれもこれも重要だと思えてきて、マーカーだらけになってしまったこと。
読み進めながらだと思考の焦点が「部分」に集中しているので、その時点での評価を下すことしかできません。
重要部分を探しながら読んでいるので、どれもが重要に感じてしまうんですね。
しかし、それではほんとうに重要部分を抽出することはできません。
大切なのは「全体」を見渡し比較検討したうえで、何が重要なのかを判断することです。
グラフィックデザインでも同じことがいえます。
アピールしたい点がたくさんあると、どれも目立たせたいと思いがちですが、すべてを目立たせようとすると、結局はどれも際立たせることができません。
デザインでは他のものより目立たせるために、該当箇所を大きくしたり、彩度の高い配色をほどこすなどの処理をします。
しかし、いくつもの箇所にその処理を加えれば、ほんとうに訴えたい部分が他と同列に扱われることになります。
ホームページの文章で、たくさんの単語や文節が太字になっていたり、赤、青、緑、黄色と多色塗りされ、おまけにはアンダーラインまでいたる所に散在しているものを見たことがありませんか。
すごく読みづらく、どの部分を強調したいのか、まったく分からなくなりますよね。
いちばん訴えたいことを明確にして、その部分を圧倒的に目立たせることで、メッセージはインパクトを持つのです。
優れたデザインは、もっとも伝えたい部分に真っ先に視点を集められるよう設計されているものなんです。





