デザイン、および会社案内の考察
神は細部にのみ宿るわけではない
「神は細部に宿る」という言葉があります。
卓越したクリエイティブには、細部にまで気を配られているという意味です。
私もデザインするときには、この言葉をいつも忘れないようにしています。
微妙なバランスを数ミリ単位で調整することもありますし、文章をレイアウトするときにも細かな文字のツメ(文字と文字の間隔)を意識たりもします。
しかし、神は細部にだけ宿るわけではありません。
とうよりも、クリエイティブの全体的な方向性、コンセプト、バランスが優れていることが最も重要なのであり、細部の作り込みはそれに寄与するものでなくてはなりません。
絵を描くときには、まず全体の構図を決定し、紙面上でのそれぞれの位置関係を調整します。
その上で、徐々に細かなところを書き上げていくのです。
それが基本です。
私は、はじめてデッサンを描いたときにはその基本を知らず、人物の顔、特に目のあたりを先に細かく描いていたんです。
そして、目の周辺はやけにリアルに描かれているのに、構図としての全体的なバランスがとれていないということに描いている最中に気づいたのです。
しかし、今さら時間をかけて描いた「リアルな目」を描き直すというのは、初めから描き直すというのと同じです。
残念ながら、学業より遊びを優先していた私は、バランスの悪いデッサンをそのまま提出しました。。。
細部に拘泥すると、目的を見失いかねません。
クリエイティブの全体像を明確に設計したうえで、細かなところにまで気を配ることが、より良きものを作り上げるためには意味があるんです。
「神は細部に宿る(God is in the details)」
ちなみにこの言葉は、20世紀前半に活躍した建築家ミース・ファン・デル・ローエによるものです。
バウハウスの校長などを歴任し、アメリカに渡りアメリカの近代運動に指導的な役割を果たした世界3大巨匠の一人に数えられる建築家です。





